JOURNAL

産地からの記録と映像

現地調査、実験と検証、市場分析、導入事例、国境を越える旅の日誌、そして現場の映像。6つのフォーマットで、「どう作られたか」を記録し続けます。

発酵中のタンクの液面に立つ泡 LAB REPORT
2026.08.30

コーヒー精製の核心:発酵の4つの段階

発酵とは、微生物が糖を食べてコーヒーの味と香りを作り替える工程。ラグ・ログ・定常・デスの4段階をpHで管理し、香りが育つログ期をゆっくり長く保ち、目安のpHで止める。自社農園の実践と研究...
LAOS
「発酵系」という言葉を分解する|すべてのコーヒーは発酵している LAB REPORT
2026.08.28

「発酵系」という言葉を分解する|すべてのコーヒーは発酵している

店頭でよく聞く言葉がある。「発酵系は苦手で」。逆に「発酵系ありますか」と身を乗り出す人もいる。便利な言葉だ。一語で好みの分岐点が分かる。ただ、作り手として一度だけ正確に言い直させてほしい...
LAOS
袋の中でライムとチェリーを混ぜて仕込む LAB REPORT
2026.08.26

発酵臭とフルーティの境界線|プロはどこで線を引くか

嫌気発酵や共発酵のコーヒーを出すと、必ず両方の反応が来る。「この発酵感がたまらない」と「これは発酵臭ではないか」。同じ一杯への正反対の評価。では、個性と欠点の境界はどこにあるのか。嫌気も...
LAOS
発酵中のロットのpHを測定する手元 LAB REPORT
2026.08.22

発酵のpH曲線を読む|いつ止めるかを、数字が教えてくれる

発酵を「何時間で止めるか」で考えているうちは、どこかで失敗する。暑い日と涼しい日では、同じ時間でも中で起きていることが全く違うからだ。だから見るべきは時計ではなく、pHの曲線だ。この記事...
LAOS
焙煎度の違うコーヒーを飲み比べる LAB REPORT
2026.08.10

浅煎りが苦手なあなたへ|農園からの処方箋

「浅煎りは酸っぱくて苦手」という人に会うたび、もったいないと思う。味覚が幼いのではない。合わない浅煎りに当たっただけだ。農園の立場から、酸の正体と、選び直すための処方箋を書く。 1. 焙...
LAOS
あなたのコーヒーが酸っぱい、もう一つの理由|抽出ではなく豆の話 LAB REPORT
2026.08.07

あなたのコーヒーが酸っぱい、もう一つの理由|抽出ではなく豆の話

「コーヒーが酸っぱい」と検索すると、出てくる答えはほとんど同じだ。湯温を上げろ、細かく挽け、抽出時間を延ばせ。どれも正しい。抽出不足は酸っぱさの最大の原因だ。しかし、抽出を何度変えても消...
LAOS
コーヒー生豆から欠点豆をハンドピックする様子 LAB REPORT
2026.08.04

欠点とオフフレーバーの地図|見える欠点、見えない欠点

欠点豆は、工程の答え合わせだ。目で見える物理欠点と、カップでしか捕まらない味の欠点(テイント・フォルト)を整理し、代表的なオフフレーバーの出どころを研究と農園の実践で地図にするLAB R...
コーヒー生豆を袋に詰めて出荷準備をする様子 LAB REPORT
2026.07.31

生豆はどう劣化するか|鮮度を守る4つの条件

焙煎前の生豆も、静かに老いていく。主因は脂質の酸化で、温度・水分・酸素・光がそれを速める。バリア包装が効く理由と、低温・低水分・遮光・低酸素の守り方を研究と農園の実践で書くLAB REP...
水の中でコーヒーを洗う手元 LAB REPORT
2026.07.19

水に漬けると、何が増えて何が減るのか|水中発酵の実際

発酵槽に水を入れるかどうか。この一つで、出来上がるコーヒーはかなり変わる。しかし、よく言われる「漬けると甘くなる」は正確ではない。何が増えて、何が減るのかを整理しておきたい。 1. 乾式...
LAOS
発酵槽の中のパーチメントと泡 LAB REPORT
2026.07.15

発酵時間と有機酸|どの酸が、いつ生まれるのか

発酵で酸が増える、というのは正しい。ただ、それだけでは半分しか言っていない。大事なのは、どの酸が、いつ生まれるかだ。良い酸とオフフレーバーの酸は、同じ発酵の違う段階で生まれている。 1....
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発酵の仕込み作業 LAB REPORT
2026.07.06

発酵のスタートを揃える|再現性は「始点」で決まる

同じ畑、同じ品種、同じレシピでも、ロットごとに味が違う。このばらつきの多くは、発酵の途中ではなく、始まりで決まっている。発酵を揃えたければ、まず始点を揃える。 1. 始点の三つのばらつき...
LAOS
密閉して嫌気発酵させるコーヒーチェリーの袋 LAB REPORT
2026.06.27

アナエロビック(嫌気性)発酵とは?|酸素を遮ると、香りが変わる

酸素を遮って発酵させると、コーヒーは複雑でエキゾチックな香りになる。嫌気性発酵の原理を微生物の代謝から解き明かし、ナチュラルやウォッシュドとの違い、インフュージョンとの線引きまで、農園の...
LAOS
ミューシレージをまとって乾燥中のハニープロセスの豆 LAB REPORT
2026.06.22

ハニープロセスとは?|果肉を残して、甘さを作る

ハニーは、ミューシレージ(果肉のぬめり)を残したまま乾かす精製だ。どこがハニーなのか、なぜ農家泣かせなのか、レッドやブラックは何が違うのか。残す果肉の量が甘さと酸をどう決めるかを、農園の...
LAOS
ナチュラルプロセスとは?|原始的で、いちばん難しい LAB REPORT
2026.06.17

ナチュラルプロセスとは?|原始的で、いちばん難しい

チェリーを丸ごと乾かすナチュラルは、最も原始的でいて難しい精製だ。なぜカビと隣り合わせなのか、乾燥の速さが味をどう変えるのか、糖はどこから来るのか。農園の実践と研究データで、ナチュラルの...
LAOS
水の中でコーヒー豆を洗う手元 LAB REPORT
2026.06.12

ウォッシュドプロセスとは?|洗って作る、澄んだ一杯

ウォッシュドは、果肉を洗い流してから乾かす精製だ。何をウォッシュしているのか、発酵は何時間か、なぜ澄んだ酸になるのか。20〜36時間という発酵時間の理由や、pHで止めどきを読む実務を、農...
LAOS
枝でゆっくり完熟したコーヒーチェリー LAB REPORT
2026.06.07

標高はコーヒーの品質を決めるのか|「高地=酸」という誤解

高地のコーヒーほど良い、という通説は本当か。効いているのは標高そのものより、低温による成熟の遅さでした。元・土壌研究者の視点で読み解きます。
実をつけたコーヒーの枝 LAB REPORT
2026.05.19

「たくさん穫る」と「良く穫る」は両立するのか|樹の中の取り分の話

実をつけ過ぎると、実どうしが養分を奪い合い一粒が痩せる。面白いのは、カップ点より先に粒の揃いと翌年の樹に代償が出ること。収量と品質の関係を研究データで。
同じ枝に完熟と未熟が混在するコーヒーの木 LAB REPORT
2026.05.13

同じ木に、時期の違う実が同居する理由|なぜ何度も摘みに戻るのか

一本の木に赤・緑・過熟が混じるのはなぜか。年に2〜3回、節の上で順番に咲くから。熟度のばらつきは欠陥ではなく生殖生理。だから選別摘みは前提になる、という研究データ。
熟したコーヒーチェリーを手で選別しながら収穫する様子 LAB REPORT
2026.04.27

コーヒーの収穫と選果|熟した実だけを摘むと、品質はどこまで変わるか

熟したコーヒーチェリーだけを選ぶ選果は、欠点をどれだけ減らし品質を変えるのか。糖度(Brix)は豆の甘さなのか。自社農園10年の実践と査読論文で確かめるLAB REPORT。
LAOS
乾燥の科学|水分値と水分活性、止めどきの話 LAB REPORT
2026.04.13

乾燥の科学|水分値と水分活性、止めどきの話

乾燥はただ水を抜く工程ではない。水分値を11%前後に、速すぎず遅すぎず。同じ11%でも日持ちが違う理由(水分活性)と、乾燥速度が味を変える仕組みを研究と農園の実践で書くLAB REPORT。
乾燥棚のパーチメント LAB REPORT
2026.04.06

水分活性という指標|水分値と、何が違うのか

濷れタオルとジャムは、含む水の量が同じでも、片方はすぐカビ、片方は長持ちする。差は「使える水」の量、つまり水分活性だ。水分値とどう違い、保存とカビ毒をどう左右するかを書くLAB REPORT。
完熟と未熟のコーヒーチェリーを手のひらで見比べる LAB REPORT
2026.03.31

Brixは豆の甘さではない|糖度が測っているもの

チェリーの糖度(Brix)が高いほど甘い豆になる。長くそう信じていたが、研究はこれを覆した。チェリーの糖は豆にほとんど移らない。ではBrixは何を測っているのか。糖度の正しい使い方をLA...
コーヒー生豆のpHを測定する手元 LAB REPORT
2026.03.16

Data Bankとは何か|「美味しい」を数値で残す

見えない品質を、測れる数字に。私たちがロットごとにpH・Brix・水分値・水分活性・乾燥日数を記録する理由を、品質管理・味の共通言語・再現性の3点で書くLAB REPORT。
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ひとつだけ

新ロットの公開と乾燥の進捗、巡回の記録。毎週金曜、短いレターでお届けします。