TRUNK COFFEE
INTERVIEW
―― あなたの店に初めて来た人に、最初の一杯として出すなら何を選びますか。
「浅煎りのシングルを選びます。コーヒーは苦い飲み物だと思っている人に、まず果実で驚いてほしいから。」
―― 初めてLuLaLaoの豆をカップしたときのことを教えてください。
「正直、大きな期待はしていませんでした。でもカップに口をつけた瞬間、想像と違うものが来た。クリーンで、果実の輪郭がはっきりしている。」
―― アジアの豆に、以前はどんな印象を持っていましたか。いまはどうですか。
「ブレンドの土台、という先入観がありました。いまは棚の見方が変わった。面白い豆の選択肢として、アジアが普通に並ぶようになった。」
―― LuLaLaoのロットを、どう焼きますか。焼いたことがあれば、どう焼きましたか。
「Typica Washedは酸を残す浅煎りにしました。水分値が揃っていたので、初回から狙いのプロファイルに入れた。次はGeisha Naturalで発酵由来の香りをどこまで残せるか試したい。」
―― LuLaLaoの農園に行くとしたら、何を見てみたいですか。
「乾燥棚ですね。毎日の測定がどういう手つきで行われているのか、現場で見てみたい。数値の向こう側にある作業を知っていると、豆の説明の言葉が変わるので。」
―― コーヒーの仕事でいちばんの失敗談を聞かせてください。
「開業したての頃、排気の読みを誤って大事なロットをひと釜ぶん無駄にしたことがあります。あの悔しさは今でも覚えている。失敗を隠さない作り手の話は、だから信用します。」
―― 10年後、アジアのコーヒーはどうなっていると思いますか。
「消費地としてのアジアはもう世界の中心にいます。次は産地としての番です。『安いから』ではなく『面白いから』選ばれる未来。その入口に立っている会社があると思っています。」